ゴミ拾い

最近雨続きですが、晴れた日には山上の農園に設置した机椅子の周りに、誰かがゴミを捨てていきます。

数人分のコンビニの弁当と、デザートと、箸と、スプーンと、ペットボトルと、たばこの吸い殻と、有料のビニール袋を、あたり一面に散らかすように捨てていきます。毎回同じコンビニ店のレシートが入っていますし、たばこの銘柄も同じなので、同じ人たちが繰り返し訪れているのだと思います。

見つけたら集めて拾って片づけますが、翌週また捨てられます。
捨てられていたらまた拾って片づけます。
そんなことを草刈りやイノシシ罠の見回りの合間に繰り返しています。

初めのうちは、柵だとか監視カメラ設置だとか、そんなことを考えました。
犯人を見つけたらどうしてやろうか、とか
発想の転換でゴミを捨てられないようにするアイデアは無いか、とか考えたりもしました。

それでもゴミを拾い続けているうちに
5分で拾い終わるゴミを問題視して対策に何時間もかけるのはバカバカしいし、何をやっても良い気分にはならなさそう、と思うに至りました。

ゴミを捨てられたからと言って、自分の気持ちまで汚すことはない。

そんなことよりも、ゴミを拾う5分間で
自分がしでかしてきたロクデモナイことを赦してくれた人たちに感謝しなおしたり
繰り返し来たくなるほど、ここで食べるご飯は素敵なんだな、と喜んでみたり
ゴミ拾ってから景色を眺めると、けっこう気分が良いことに気づいたりなど
そんな風に過ごすことで、ゴミ拾いがなかなか良い時間になってきました。

まぁ、ゴミを捨てて欲しいとまでは思いませんが
捨てられなくなってしまったら、それはそれで寂しいかも。
少なくとも、ゴミを捨てていく人を犯人と呼びたくなる気持ちはなくなりました。

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