梅干しのこだわり1(安全・安心な健康食)

10decadesが販売しているICHI-ZENの梅干し。
十郎梅、十郎小町、南高梅、竜峡小梅の4品種の梅があります。

そのいずれの品種も栽培から商品化まで一貫してこだわっているポイントが大きく三つあります。
「安全・安心な健康食」
「梅本来の美味しさ」
「地域や地球と共に」

今回は一つ目として「安全・安心な健康食」に関してお伝えします。
こだわりなので、多少長くなりますことご容赦下さいませ^^

梅は約1500年前に烏梅(うばい)として日本に伝来し、平安時代には日本の医学書に梅干しが登場します。小田原の梅は500年以上の歴史があると言われていますが、江戸時代には「東海道中膝栗毛」などに梅漬が小田原の名産品として登場しています。箱根の難所を越えていく、あるいは越えてきた旅人に愛されていたのでしょう。「一日一粒で医者いらず」「梅はその日の難逃れ」「梅は三毒を断つ」など、現代にも様々な言葉が残されております。

近年ではようやく科学的・医学的に梅干しの効果/効能が検証され始めており、豊富に含まれるクエン酸による疲労回復、血液サラサラ効果、食中毒菌の抑制だけでなく、梅リグニン(ポリフェノール)によるピロリ菌の増殖抑制効果や抗酸化作用、カテキン酸による血糖値上昇抑制効果や脂質代謝促進、バニリンによるダイエット効果、鉄・カリウム・マグネシウムなどのミネラルによる血圧上昇抑制効果、ナトリウム排出促進やカルシウム吸収促進などなど様々な研究が進んでいるようです。
もちろん現代医学で言う薬ではありませんし、食べるほど健康になるものでもありません。食べ過ぎによる塩分の過剰摂取などは気を付けなくてはなりません。

科学的な効果検証は専門家に任せるとして、古来から現代においてもこれだけ健康への効果が謳われてきた梅干しですから、私たちとしても体に良い梅干しをきちんと作り、安全かつ安心してお届け出来るように梅の栽培からこだわっています。

私たちが作る梅干しの材料は梅と塩です。

梅の栽培では、通年で化学薬品や化学肥料は一切使わず、農園には除草剤も使いません。人の手で草刈りをして、病害虫はテントウムシやアマガエルなど自然生態系の力を借りながら自分たちで管理・栽培しています。
漬ける際の梅の熟度にもこだわっています。収穫の際には梅干し用に完熟させた梅を選別し、熟度を揃えてから漬けます。梅の熟度が上がることで梅に含まれるリンゴ酸がクエン酸に置き換わり梅干しのpH値が低く(=より酸性に)なるため、抗菌作用が強くなり食品としての保存性が高まります※1。
※1 群馬県農業技術センター研究報告 2013年3月10号より

塩はオーストラリアの老舗チータム社の天日塩(Cheetham Salt Ocean Sea Salt Flakes)を使っています。国内流通塩を調査した論文※2によると食品安全の国際基準であるCODEX基準値※3をクリアしています。また血圧が気になる方のために、私たちの梅干しの塩分は常温保存可能な最低限度と思われる12%程度としております。
※2 日本調理科学会誌 Vol. 48,No. 2,136~145(2015)
※3 厚生労働省HP コーデックス規格の特徴 https://www.mhlw.go.jp/topics/idenshi/codex/09-00.html
ちなみに有名な国産塩もオーストラリア塩を良く使っています。国産なのにオーストラリア塩?と思われるかも知れませんが、輸入した塩を日本の海水で溶かして再び塩を取り出せば国産の塩と表記されるのです(塩のよもやま話はまた別の機会に)。

こうして自然栽培で育てた梅を塩だけで漬け、天日で干し、そのまま脱塩も加工も添加もせずに仕上げております。

また完成した梅干しも、念のため検体を取り出し120項目の残留農薬検査と放射能検査を行い、全て「検出せず」を確認しています。
もっとも、こんな検査をしなくても良い世界を作っていきたいな、と思っております^^


一例として放射能検査結果報告書はこちら。残留農薬一括分析検査に関しましても、無添加食品販売協同組合検査センター様に検査を依頼し、全120項目検出無し、でした。

弊社の梅干しをご自身で、あるいはご家族やご友人と
楽しみながら安心して召し上がって頂ければ幸いです!

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