宮城県農山漁村振興研修会

実施日・期間

201811月、20212

背景・概要

農山漁村の振興をけん引する県職員の育成に関する課題意識として、与えられた仕事をこなすだけになりやすい、視野狭窄に陥っている、上位目的や専門外領域への関心が薄い、地域住民とのコミュニケーションがうまく出来ない、俯瞰する力や課題を設定する力が伸びない・・・など様々な事項が挙げられた。我々としてはその一つ一つに外から手を打つのではなく、それぞれの職員の方が一人の人として自らの意思で目的を設定し、周囲との対話や協働・実践を通して学びを獲得し続けていく必要があることをお伝えし、その一歩目として自ら働く目的を仮設定する1日を実施する運びとなった。当日は熱を込めたやり取りが重要になるため、感染症対策を万全に取りながらオフラインで開催した。
集まった参加者は15名。研修の中では1対1のインタビュー形式でじっくりと自身の原体験や志を聴きあい、互いの価値観に触発され合う時間を持った。また、様々な参加者同士で語られたことを深く共有したり探求し合うなかで、自分自身の意思や目的意識を内省・言語化し、現在の自分の能力や仕事で求められていることを重ねあわせて、明日からの一歩は何に取り組むのか、という決意の形にして頂いた。

結果と今後

前例のない研修とのことであったが、参加者アンケートの結果は93%が大変満足・満足との回答であった(1名は未回答)。理由として、「普段の仕事場や研修では交わされない思いや志について多くの人と話せた」「自分の思いや価値観を言語化出来た」「目的意識が明確になった」などが多く寄せられた。年度末に向けた繁忙期での開催であったにも関わらず、継続開催/次回以降も参加を希望する回答は80%を超え、宿泊などを含めてもう少しじっくりと実施したい、との声も寄せられた。今後もアクション生成や、さらなる目的意識の進化などの機会があれば継続的に関わっていきたい。

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